日本人に多くみられるのが「歯の内部の黄ばみ」です。歯というのは「エナメル質」「象牙質」「神経」という三層構造になっています。そのうち歯の内部である象牙質はもともと黄ばみを持った組織になります。一番外側のエナメル質が薄い事から、歯の内部にある象牙質の黄ばみが透けて見える為、もとより黄ばんだ歯に見えるようになっています。そこから、前述した飲食物の着色・たばこ・加齢と言った要素によって黄ばみが増していくのです。
歯科医院のホワイトニングというのは、過酸化水素が含まれる専用の薬剤を用いて歯の内部に浸透させ、色素と反応して分解させる仕組みになっています。ここが、自宅で市販のホワイトニング歯磨き粉を用いて行う場合との違いだと言えます。自宅でのホワイトニングというのは、歯の表面の汚れを取る程度になる為、元々の歯の色以上に白くはならず、限界があると言えます。
一方歯科医院でのホワイトニングだと、象牙質まで作用する為より白い歯にする事が出来るというわけです。ホワイトニングは、歯を溶かしたり削ったりする技術ではありません。歯の再石灰化も行いながらホワイトニングしていく薬剤を取り扱っている歯科医院もあります。どうせならば、ホワイトニングをする度に歯が強化され、虫歯予防になる方が一石二鳥でお得ですね。