「10年来、矯正歯科治療をしています。通常はどのくらいの期間を要するのでしょうか。」という質問。
一般的には、矯正歯科治療が長期間になる歯並びは、顎の発育に問題があったり、家系にそのような遺伝がある場合です。そういったケースでは、低年齢時に早期治療(1~2年)を行い、顎の成長や永久歯への生え変わりを観察しながら、中・高校生ごろに本格治療(2~3年)をする事で、治療時期を2回に分ける事が良くあります。
更に、移動してキレイに並んだ歯をその位置に安定させる為の保定期間が2年くらい必要となります。例えば、最初の歯並びが受け口だとすると、13歳ごろ身長が伸び、下あごは身長の伸びに比例して成長していきます。何年か様子をみないと、本格治療に入れないという事はあるのです。
治療が長引く理由としては、このように下あごの成長が関わっている可能性、歯並びに影響する舌の悪い癖があるといった事が考えられるでしょう。